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自分がされたくないことは人にもしない 1冊
¥3,180
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平和の実践叢書 グローバル公共倫理 王 敏(編著) 四六判 408ページ 価格3,200円+税 ISBN978-4-86251-372-4 1975年、当時の現職首相であった福田赳夫と西ドイツ元首相ヘルムート・シュミットは、歴史の教訓に学んだ平和倫理を確立するため、インターアクションカウンシル(通称OBサミット)を主導した。それが福田康夫元首相に引き継がれ、黄金律である「己所不欲、勿施于人」(自分がされたくないことは人にもしない)が「世界人類責任宣言」として採択され、世界に向けて発信された。本書はその平和実践ワークショップの記録である。 目次 序論 「自分がされたくないことは人にもしない」という「黄金律」の新開拓 第1部 グローバル公共倫理「自分がされたくないことは人にもしない」の実践 対談 市民レベルの日中交流をどう進めるか 福田康夫×王敏 人類運命共同体は、世界が発展するための歴史的な必然である 滕 文生 【人間の責任に関する世界宣言】の背景と思考 渥美桂子 文化人類学から『世界はなぜ争うのか 』を読む 秦 兆雄 中国の視座からみた憲法平和主義の行方 季 衛東 人類運命共同体の理念と相互に映える新書 王殿卿 公共理論の中に未来を発見する(発言の要旨) 陳煜 「未来への信仰」・「交わりへの信仰」 呉 端 Not Impose on Other – Regulations of International Law on Anti-War 周 凡淼 第2部 グローバル公共倫理から日中・東アジアの平和発展へ 福田ドクトリン、新福田ドクトリンと日中関係 段 瑞聡 脱亜入欧 仲違い 和合東亜 王殿卿 福田康夫元首相の南京訪問 福田元首相の南京大虐殺犠牲者記念館参詣 高洪 【記録】南京への慰霊の旅 王 小燕 世界宗教の対話に参与する儒家の知恵 張践 アジア生態文明の精神的価値とグローバル公共論理の再検証 范 云涛 『世界はなぜ争うのか』から得た日中両国国民感情の改善方法 鈴木晶(陳晶) 終論 「日本と中国が近くなってほしい」 対談者・論文著者紹介 著者プロフィール 王 敏 (ワン ミン) 中国・河北省承徳市生まれ。現在、法政大学国際日本学研究所教授。大連外国語大 学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日 中の比較文化研究から東アジアにおける社会文化関係の研究に進む。人文科学博士 (お茶の水女子大学)。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会 議有識者会合」など委員も経験。日本ペンクラブ国際委員、朝日新聞アジアフェロー 世話人、早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。
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自分がされたくないことは人にもしない 3冊セット
¥9,124
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平和の実践叢書 グローバル公共倫理 王 敏(編著) 四六判 408ページ 価格3,200円+税 ISBN978-4-86251-372-4 1975年、当時の現職首相であった福田赳夫と西ドイツ元首相ヘルムート・シュミットは、歴史の教訓に学んだ平和倫理を確立するため、インターアクションカウンシル(通称OBサミット)を主導した。それが福田康夫元首相に引き継がれ、黄金律である「己所不欲、勿施于人」(自分がされたくないことは人にもしない)が「世界人類責任宣言」として採択され、世界に向けて発信された。本書はその平和実践ワークショップの記録である。 目次 序論 「自分がされたくないことは人にもしない」という「黄金律」の新開拓 第1部 グローバル公共倫理「自分がされたくないことは人にもしない」の実践 対談 市民レベルの日中交流をどう進めるか 福田康夫×王敏 人類運命共同体は、世界が発展するための歴史的な必然である 滕 文生 【人間の責任に関する世界宣言】の背景と思考 渥美桂子 文化人類学から『世界はなぜ争うのか 』を読む 秦 兆雄 中国の視座からみた憲法平和主義の行方 季 衛東 人類運命共同体の理念と相互に映える新書 王殿卿 公共理論の中に未来を発見する(発言の要旨) 陳煜 「未来への信仰」・「交わりへの信仰」 呉 端 Not Impose on Other – Regulations of International Law on Anti-War 周 凡淼 第2部 グローバル公共倫理から日中・東アジアの平和発展へ 福田ドクトリン、新福田ドクトリンと日中関係 段 瑞聡 脱亜入欧 仲違い 和合東亜 王殿卿 福田康夫元首相の南京訪問 福田元首相の南京大虐殺犠牲者記念館参詣 高洪 【記録】南京への慰霊の旅 王 小燕 世界宗教の対話に参与する儒家の知恵 張践 アジア生態文明の精神的価値とグローバル公共論理の再検証 范 云涛 『世界はなぜ争うのか』から得た日中両国国民感情の改善方法 鈴木晶(陳晶) 終論 「日本と中国が近くなってほしい」 対談者・論文著者紹介 著者プロフィール 王 敏 (ワン ミン) 中国・河北省承徳市生まれ。現在、法政大学国際日本学研究所教授。大連外国語大 学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日 中の比較文化研究から東アジアにおける社会文化関係の研究に進む。人文科学博士 (お茶の水女子大学)。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会 議有識者会合」など委員も経験。日本ペンクラブ国際委員、朝日新聞アジアフェロー 世話人、早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。
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自分がされたくないことは人にもしない 5冊セット
¥14,516
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平和の実践叢書 グローバル公共倫理 王 敏(編著) 四六判 408ページ 価格3,200円+税 ISBN978-4-86251-372-4 1975年、当時の現職首相であった福田赳夫と西ドイツ元首相ヘルムート・シュミットは、歴史の教訓に学んだ平和倫理を確立するため、インターアクションカウンシル(通称OBサミット)を主導した。それが福田康夫元首相に引き継がれ、黄金律である「己所不欲、勿施于人」(自分がされたくないことは人にもしない)が「世界人類責任宣言」として採択され、世界に向けて発信された。本書はその平和実践ワークショップの記録である。 目次 序論 「自分がされたくないことは人にもしない」という「黄金律」の新開拓 第1部 グローバル公共倫理「自分がされたくないことは人にもしない」の実践 対談 市民レベルの日中交流をどう進めるか 福田康夫×王敏 人類運命共同体は、世界が発展するための歴史的な必然である 滕 文生 【人間の責任に関する世界宣言】の背景と思考 渥美桂子 文化人類学から『世界はなぜ争うのか 』を読む 秦 兆雄 中国の視座からみた憲法平和主義の行方 季 衛東 人類運命共同体の理念と相互に映える新書 王殿卿 公共理論の中に未来を発見する(発言の要旨) 陳煜 「未来への信仰」・「交わりへの信仰」 呉 端 Not Impose on Other – Regulations of International Law on Anti-War 周 凡淼 第2部 グローバル公共倫理から日中・東アジアの平和発展へ 福田ドクトリン、新福田ドクトリンと日中関係 段 瑞聡 脱亜入欧 仲違い 和合東亜 王殿卿 福田康夫元首相の南京訪問 福田元首相の南京大虐殺犠牲者記念館参詣 高洪 【記録】南京への慰霊の旅 王 小燕 世界宗教の対話に参与する儒家の知恵 張践 アジア生態文明の精神的価値とグローバル公共論理の再検証 范 云涛 『世界はなぜ争うのか』から得た日中両国国民感情の改善方法 鈴木晶(陳晶) 終論 「日本と中国が近くなってほしい」 対談者・論文著者紹介 著者プロフィール 王 敏 (ワン ミン) 中国・河北省承徳市生まれ。現在、法政大学国際日本学研究所教授。大連外国語大 学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日 中の比較文化研究から東アジアにおける社会文化関係の研究に進む。人文科学博士 (お茶の水女子大学)。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会 議有識者会合」など委員も経験。日本ペンクラブ国際委員、朝日新聞アジアフェロー 世話人、早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。
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自分がされたくないことは人にもしない 10冊セット
¥27,648
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平和の実践叢書 グローバル公共倫理 王 敏(編著) 四六判 408ページ 価格3,200円+税 ISBN978-4-86251-372-4 1975年、当時の現職首相であった福田赳夫と西ドイツ元首相ヘルムート・シュミットは、歴史の教訓に学んだ平和倫理を確立するため、インターアクションカウンシル(通称OBサミット)を主導した。それが福田康夫元首相に引き継がれ、黄金律である「己所不欲、勿施于人」(自分がされたくないことは人にもしない)が「世界人類責任宣言」として採択され、世界に向けて発信された。本書はその平和実践ワークショップの記録である。 目次 序論 「自分がされたくないことは人にもしない」という「黄金律」の新開拓 第1部 グローバル公共倫理「自分がされたくないことは人にもしない」の実践 対談 市民レベルの日中交流をどう進めるか 福田康夫×王敏 人類運命共同体は、世界が発展するための歴史的な必然である 滕 文生 【人間の責任に関する世界宣言】の背景と思考 渥美桂子 文化人類学から『世界はなぜ争うのか 』を読む 秦 兆雄 中国の視座からみた憲法平和主義の行方 季 衛東 人類運命共同体の理念と相互に映える新書 王殿卿 公共理論の中に未来を発見する(発言の要旨) 陳煜 「未来への信仰」・「交わりへの信仰」 呉 端 Not Impose on Other – Regulations of International Law on Anti-War 周 凡淼 第2部 グローバル公共倫理から日中・東アジアの平和発展へ 福田ドクトリン、新福田ドクトリンと日中関係 段 瑞聡 脱亜入欧 仲違い 和合東亜 王殿卿 福田康夫元首相の南京訪問 福田元首相の南京大虐殺犠牲者記念館参詣 高洪 【記録】南京への慰霊の旅 王 小燕 世界宗教の対話に参与する儒家の知恵 張践 アジア生態文明の精神的価値とグローバル公共論理の再検証 范 云涛 『世界はなぜ争うのか』から得た日中両国国民感情の改善方法 鈴木晶(陳晶) 終論 「日本と中国が近くなってほしい」 対談者・論文著者紹介 著者プロフィール 王 敏 (ワン ミン) 中国・河北省承徳市生まれ。現在、法政大学国際日本学研究所教授。大連外国語大 学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日 中の比較文化研究から東アジアにおける社会文化関係の研究に進む。人文科学博士 (お茶の水女子大学)。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会 議有識者会合」など委員も経験。日本ペンクラブ国際委員、朝日新聞アジアフェロー 世話人、早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。
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嵐山の周恩来 1冊
¥2,186
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平和の実践叢書 日本忘れまじ! 王 敏(著) 四六判 352ページ 価格2,200円+税 ISBN978-4-86251-373-1 本書は嵐山を散策した周恩来における必然をたどりながら、彼が主導提唱した対日民間外交思想の原点を探索する試みである。文章の構成は筆者の現場考察を主体とし、周恩来の嵐山散策の路線と縁故を考察、ならびに日本の禹王信仰という二つの角度から述べる形をとった。 目次 あらまし 第一章 「雨中嵐山」の点と線 一、さらば日本 二、嵐山の人文地理紹介 三、日本の禹王・角倉了以 四、大悲閣千光寺と隠元の日本人生 五、「雨中嵐山」の詩に隠れる行程 六、高泉性潡の詩碑との邂逅 第二章 雨中嵐山行きの背景 一、治水の家の歴史 二、祖先祭祀習俗 三、入魂する禹王の精神 四、念入りの中日間の共有 五、あふれた気遣い 六、中学時代の日本観 第三章 「疎通」が対日の人民外交をもたらす 一、対日民間外交のヒント 二、対日民間外交の実践 三、対日民間外交の定義(資料編) 四、人民外交の思想及びその研究(資料編) 五、桜に思いを 第四章 周恩来と法政大学 一、中村哲総長の見解 二、柘植秀臣元法政大学社会学部教授の観点 三、元法政大学校長大内兵衛教授が誇りに思う経歴 四、周総理の附属高等予備校留学を記念した法政大学教職員の文章総括 五、 法政大学現存資料中の附属東京高等予備校(1910~1924年)についての記載 六、周恩来の留日日記についての考察 七、范源廉と法政大学 八、周恩来留日の特色 九、周恩来留日研究と関連する課題 第五章 中国人の日本留学の背景 一、法政大学清国留学生法政速成科設立の背景 二、法政速成科の特徴 三、法政速成科の教育内容と辛亥革命の相関関係 四、〝留学生取締規則〟事件と法政速成科の中止 五、おわりに 第六章 日本における禹王信仰の現存形態に関する考察 一、はじめに 二、大川三島神社の天井漢詩(静岡県東伊豆町の大川温泉地区)に関する調査 三、京都御所「大禹戒酒防微図(だいうかいしゅぼうびず)」の日本伝来の脈略を探る 四、時代精神と禹王信仰の現代的価値 五、禹王信仰研究の課題 後書き 著者プロフィール 王 敏 (ワン ミン) 中国・河北省承徳市生まれ。現在、法政大学国際日本学研究所教授、大連外国語大学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日中の比較文化研究から東アジアにおける社会文化関係の研究に進む。人文科学博士(お茶の水女子大学)。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会議有識者会合」など委員も経験。日本ペンクラブ国際委員、朝日新聞アジアフェロー世話人、早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。 90年に中国優秀翻訳賞、92年に山崎賞、97年に岩手日報文学賞賢治賞を受賞。2009年に文化庁長官表彰。宮沢賢治を中国に初めて紹介したことで有名である。
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嵐山の周恩来 3冊セット
¥6,273
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平和の実践叢書 日本忘れまじ! 王 敏(著) 四六判 352ページ 価格2,200円+税 ISBN978-4-86251-373-1 本書は嵐山を散策した周恩来における必然をたどりながら、彼が主導提唱した対日民間外交思想の原点を探索する試みである。文章の構成は筆者の現場考察を主体とし、周恩来の嵐山散策の路線と縁故を考察、ならびに日本の禹王信仰という二つの角度から述べる形をとった。 目次 あらまし 第一章 「雨中嵐山」の点と線 一、さらば日本 二、嵐山の人文地理紹介 三、日本の禹王・角倉了以 四、大悲閣千光寺と隠元の日本人生 五、「雨中嵐山」の詩に隠れる行程 六、高泉性潡の詩碑との邂逅 第二章 雨中嵐山行きの背景 一、治水の家の歴史 二、祖先祭祀習俗 三、入魂する禹王の精神 四、念入りの中日間の共有 五、あふれた気遣い 六、中学時代の日本観 第三章 「疎通」が対日の人民外交をもたらす 一、対日民間外交のヒント 二、対日民間外交の実践 三、対日民間外交の定義(資料編) 四、人民外交の思想及びその研究(資料編) 五、桜に思いを 第四章 周恩来と法政大学 一、中村哲総長の見解 二、柘植秀臣元法政大学社会学部教授の観点 三、元法政大学校長大内兵衛教授が誇りに思う経歴 四、周総理の附属高等予備校留学を記念した法政大学教職員の文章総括 五、 法政大学現存資料中の附属東京高等予備校(1910~1924年)についての記載 六、周恩来の留日日記についての考察 七、范源廉と法政大学 八、周恩来留日の特色 九、周恩来留日研究と関連する課題 第五章 中国人の日本留学の背景 一、法政大学清国留学生法政速成科設立の背景 二、法政速成科の特徴 三、法政速成科の教育内容と辛亥革命の相関関係 四、〝留学生取締規則〟事件と法政速成科の中止 五、おわりに 第六章 日本における禹王信仰の現存形態に関する考察 一、はじめに 二、大川三島神社の天井漢詩(静岡県東伊豆町の大川温泉地区)に関する調査 三、京都御所「大禹戒酒防微図(だいうかいしゅぼうびず)」の日本伝来の脈略を探る 四、時代精神と禹王信仰の現代的価値 五、禹王信仰研究の課題 後書き 著者プロフィール 王 敏 (ワン ミン) 中国・河北省承徳市生まれ。現在、法政大学国際日本学研究所教授、大連外国語大学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日中の比較文化研究から東アジアにおける社会文化関係の研究に進む。人文科学博士(お茶の水女子大学)。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会議有識者会合」など委員も経験。日本ペンクラブ国際委員、朝日新聞アジアフェロー世話人、早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。 90年に中国優秀翻訳賞、92年に山崎賞、97年に岩手日報文学賞賢治賞を受賞。2009年に文化庁長官表彰。宮沢賢治を中国に初めて紹介したことで有名である。
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嵐山の周恩来 5冊セット
¥9,980
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平和の実践叢書 日本忘れまじ! 王 敏(著) 四六判 352ページ 価格2,200円+税 ISBN978-4-86251-373-1 本書は嵐山を散策した周恩来における必然をたどりながら、彼が主導提唱した対日民間外交思想の原点を探索する試みである。文章の構成は筆者の現場考察を主体とし、周恩来の嵐山散策の路線と縁故を考察、ならびに日本の禹王信仰という二つの角度から述べる形をとった。 目次 あらまし 第一章 「雨中嵐山」の点と線 一、さらば日本 二、嵐山の人文地理紹介 三、日本の禹王・角倉了以 四、大悲閣千光寺と隠元の日本人生 五、「雨中嵐山」の詩に隠れる行程 六、高泉性潡の詩碑との邂逅 第二章 雨中嵐山行きの背景 一、治水の家の歴史 二、祖先祭祀習俗 三、入魂する禹王の精神 四、念入りの中日間の共有 五、あふれた気遣い 六、中学時代の日本観 第三章 「疎通」が対日の人民外交をもたらす 一、対日民間外交のヒント 二、対日民間外交の実践 三、対日民間外交の定義(資料編) 四、人民外交の思想及びその研究(資料編) 五、桜に思いを 第四章 周恩来と法政大学 一、中村哲総長の見解 二、柘植秀臣元法政大学社会学部教授の観点 三、元法政大学校長大内兵衛教授が誇りに思う経歴 四、周総理の附属高等予備校留学を記念した法政大学教職員の文章総括 五、 法政大学現存資料中の附属東京高等予備校(1910~1924年)についての記載 六、周恩来の留日日記についての考察 七、范源廉と法政大学 八、周恩来留日の特色 九、周恩来留日研究と関連する課題 第五章 中国人の日本留学の背景 一、法政大学清国留学生法政速成科設立の背景 二、法政速成科の特徴 三、法政速成科の教育内容と辛亥革命の相関関係 四、〝留学生取締規則〟事件と法政速成科の中止 五、おわりに 第六章 日本における禹王信仰の現存形態に関する考察 一、はじめに 二、大川三島神社の天井漢詩(静岡県東伊豆町の大川温泉地区)に関する調査 三、京都御所「大禹戒酒防微図(だいうかいしゅぼうびず)」の日本伝来の脈略を探る 四、時代精神と禹王信仰の現代的価値 五、禹王信仰研究の課題 後書き 著者プロフィール 王 敏 (ワン ミン) 中国・河北省承徳市生まれ。現在、法政大学国際日本学研究所教授、大連外国語大学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日中の比較文化研究から東アジアにおける社会文化関係の研究に進む。人文科学博士(お茶の水女子大学)。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会議有識者会合」など委員も経験。日本ペンクラブ国際委員、朝日新聞アジアフェロー世話人、早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。 90年に中国優秀翻訳賞、92年に山崎賞、97年に岩手日報文学賞賢治賞を受賞。2009年に文化庁長官表彰。宮沢賢治を中国に初めて紹介したことで有名である。
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嵐山の周恩来 10冊セット
¥19,008
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平和の実践叢書 日本忘れまじ! 王 敏(著) 四六判 352ページ 価格2,200円+税 ISBN978-4-86251-373-1 本書は嵐山を散策した周恩来における必然をたどりながら、彼が主導提唱した対日民間外交思想の原点を探索する試みである。文章の構成は筆者の現場考察を主体とし、周恩来の嵐山散策の路線と縁故を考察、ならびに日本の禹王信仰という二つの角度から述べる形をとった。 目次 あらまし 第一章 「雨中嵐山」の点と線 一、さらば日本 二、嵐山の人文地理紹介 三、日本の禹王・角倉了以 四、大悲閣千光寺と隠元の日本人生 五、「雨中嵐山」の詩に隠れる行程 六、高泉性潡の詩碑との邂逅 第二章 雨中嵐山行きの背景 一、治水の家の歴史 二、祖先祭祀習俗 三、入魂する禹王の精神 四、念入りの中日間の共有 五、あふれた気遣い 六、中学時代の日本観 第三章 「疎通」が対日の人民外交をもたらす 一、対日民間外交のヒント 二、対日民間外交の実践 三、対日民間外交の定義(資料編) 四、人民外交の思想及びその研究(資料編) 五、桜に思いを 第四章 周恩来と法政大学 一、中村哲総長の見解 二、柘植秀臣元法政大学社会学部教授の観点 三、元法政大学校長大内兵衛教授が誇りに思う経歴 四、周総理の附属高等予備校留学を記念した法政大学教職員の文章総括 五、 法政大学現存資料中の附属東京高等予備校(1910~1924年)についての記載 六、周恩来の留日日記についての考察 七、范源廉と法政大学 八、周恩来留日の特色 九、周恩来留日研究と関連する課題 第五章 中国人の日本留学の背景 一、法政大学清国留学生法政速成科設立の背景 二、法政速成科の特徴 三、法政速成科の教育内容と辛亥革命の相関関係 四、〝留学生取締規則〟事件と法政速成科の中止 五、おわりに 第六章 日本における禹王信仰の現存形態に関する考察 一、はじめに 二、大川三島神社の天井漢詩(静岡県東伊豆町の大川温泉地区)に関する調査 三、京都御所「大禹戒酒防微図(だいうかいしゅぼうびず)」の日本伝来の脈略を探る 四、時代精神と禹王信仰の現代的価値 五、禹王信仰研究の課題 後書き 著者プロフィール 王 敏 (ワン ミン) 中国・河北省承徳市生まれ。現在、法政大学国際日本学研究所教授、大連外国語大学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日中の比較文化研究から東アジアにおける社会文化関係の研究に進む。人文科学博士(お茶の水女子大学)。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会議有識者会合」など委員も経験。日本ペンクラブ国際委員、朝日新聞アジアフェロー世話人、早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。 90年に中国優秀翻訳賞、92年に山崎賞、97年に岩手日報文学賞賢治賞を受賞。2009年に文化庁長官表彰。宮沢賢治を中国に初めて紹介したことで有名である。
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嵐山的周恩来
¥2,981
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『嵐山の周恩来』の中国語版です。
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嵐山的周恩来 3冊セット
¥8,554
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『嵐山の周恩来』の中国語版です。
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嵐山的周恩来 5冊セット
¥13,608
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『嵐山の周恩来』の中国語版です。
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嵐山的周恩来 10冊セット
¥25,920
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『嵐山の周恩来』の中国語版です。
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周恩来たちの日本留学
¥4,770
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百年後の考察 王敏(編著) A5判 408頁 上製 価格 4,800円+税 ISBN 978-4-86251-187-4 C3036 日中の交流は遣隋・遣唐使以来、留学の歴史ともいえる。いま相互交流のかたちで若い日本人、中国人が学んでいる。中国で学ぶ日本人の留学生は現在(2014年末)1万7000人。日本で学ぶ中国人留学生のほうが多くて現在8万人という。中国人の日本留学生が増えた背景として歴史的な事情のあることはいうまでもない。19世紀末にさかのぼって清国の若者たちが日本への留学のレールを敷いた明治期を見逃せない。当時の資料などを検証するにつれ日本側の懸命の努力が浮かび上がってくる。 目次 序論 ・百年後の検証・中国人の日本留学と日本観 王 敏 ─法政大学清国留学生法政速成科などの事例を中心に─ 第一部 法政大学清国留学生法政速成科の事例を中心に ・辛亥革命と中国の日本留学 王 敏 ─法政大学清国留学生法政速成科に関する一考察─ ・梅謙次郎と法政大学速成科の創設 陳 健(翻訳:相澤 瑠璃子) ・范源廉と「清国留学生法政速成科」 臧 佩紅 ・日本滞在時期における章士釗 周 曙光 ─その活動を中心に─ ・周恩来と法政大学 王 敏 ・『速成科講義録』から鍔州約法への影響 馮 天瑜 ・法政大学(日本)蔵『速成科講義録』の学術的価値について 陳 健(翻訳:相澤 瑠璃子) ・漢文月刊雑誌『東洋』に関する一考察 蘭 一博 第二部 日本研究の現状と変容 ・昭和維新運動とアジア主義 筒井 清忠 ・韓国における日本観の変容 徐 賢燮 ・台湾における日本研究の現状と展望 于 乃明 ─政治大学を中心に─ ・中国人の「外国認識」の現状図 江 暉 ─八か国イメージ比較を通じて日本の位置づけに焦点を当てて─ ・中国でなぜ、漱石が読まれるのか 王 敏 ─「同時代」思考及びその産出を課題に─ ・日本における禹王信仰の覚書 王 敏 終論 ・日中異文化理解のために 王 敏 ─儒教思想からのアプローチ─ 著者プロフィール 王敏(ワン ミン) 1954年中国・河北省承徳市生まれ。大連外国語大学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日中の比較文化研究から東アジアにおける文化関係の研究に進む。人文科学博士(お茶の水女子大学)。法政大学教授、上海同済大学客員教授。早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会議有識者会合」など委員も経験。現在、日本ペンクラブ国際委員、かめのり財団理事、朝日新聞アジアフェロー世話人など。 90年に中国優秀翻訳賞、92年に山崎賞、97年に岩手日報文学賞賢治賞を受賞。2009年に文化庁長官表彰。 主著:『日本と中国 相互誤解の構造』(中公新書)、『日中2000年の不理解─異なる文化「基層」を探る』(朝日新書)、『謝々! 宮沢賢治』(朝日文庫)、『宮沢賢治、中国に翔る想い』(岩波書店)、『宮沢賢治と中国』(国際言語文化振興財団)、『日中比較・生活文化考』(原人舎)、『中国人の愛国心─日本人とは違う5つの思考回路』(PHP新書)、『ほんとうは日本に憧れる中国人─「反日感情」の深層分析』(PHP新書)、『花が語る中国の心』(中公新書)など。 共著:『<意>の文化と<情>の文化』(中公叢書)、『君子の交わり 小人の交わり』(中公新書)、『中国シンボル・イメージ図典』(東京堂出版)、『中国人の日本観』(三和書籍)、『日中文化の交差点』(三和書籍)など。 要訳:『西遊記』、『三国志』、『紅楼夢』など 中国語作品:『生活中的日本─解読中日文化之差異』、『宮沢賢治傑作選』、『宮沢賢治童話選』、『異文化理解』など多数。
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日本留学と東アジア的「知」の大循環
¥4,372
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国際日本学とは何か? 王 敏(編著) A5判 444頁 上製 定価 4,400円+税 ISBN 978-4-86251-170-6 C3036 古代・中世・近世・近代、そして現代。それぞれの時代において、日本と東アジア各国とは、文化的・思想的、あるいは歴史的にどのような影響を与え合ってきたのか? その中で形作られた自他の「日本意識」の共通性と相違とは? 勝海舟の中国観、周恩来、郭沫若ら中国人留学生の日本体験と日本観など、東アジアにおける「知」の大循環を探求する。 目次 序論 東アジアの相互認識を映し出す参照枠(王敏) 第一部 岐路に立つ日本と東アジアに結ばれた「知」の横糸 日本古代・中世の教育と仏教(大戸安弘) 勝海舟の中国観(上垣外憲一) 長崎の唐通事とその子孫(陳東華) 朝鮮時代の中人と公共性(李南姬) 凡父・金鼎卨の風流精神に現れた統合論と公共倫理(秦敎勳) 第二部 東アジアへ「日本意識」の変容 如何にして「東アジアから考える」か?(黄俊傑) 日本語は易しいか(沈国威) もう一つの実学(陳毅立) 禹王(文命)遺跡の語る日本と中国の文化交流史(大脇良夫) 「越境」のアジア主義観(姜克實) 第三部 百年後の検証・中国人の日本留学および、その日本観 傅抱石の日本留学とその影響(廖赤陽) 何香凝と日本留学(竹内理樺) 郭沫若の日本体験と詩歌創作(藤田梨那) 周恩来の中日関係観(曹応旺) 法政速成科のメタヒストリー(古俣達郎) 終論 韓国、中国(朝鮮族を含む)と、日本における道徳教育の現状をめぐる一考察(王敏)
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東アジアの中の日本文化
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国際日本学とは何か? 王 敏(著/文) A5判 462頁 上製 定価 3,800円+税 ISBN 978-4-86251-155-3 C3036
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東アジアの日本観
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国際日本学とは何か? 文学・信仰・神話などの文化比較を中心に 王 敏(著/文) A5判 412頁 上製 定価 3,800円+税 ISBN 978-4-86251-092-1 C3036 本書は、東アジアにおける異文化の鏡に映った像を手がかりに、日本文化の混成的な素性と性格を、またそれがアジアや世界へと越境していく有り様を浮き彫りにしていくものである。 目次 序論(序文に代えて) ◆異文化としての日本 王 敏 ─内外の視点─ I 日中比較の視点による文化学の展開 ◆仏教受容の仕方から見た日中〔印〕の比較文化 植木 雅俊 ◆「五・四運動」勃発原因と日本 王 虹 ◆学問体系における「脱亜論」 周 程 ─福沢諭吉の儒学批判の論理─ ◆共生・共存・共栄のための日中比較文化論 王 秀文 ─異文化理解とコミュニケーションを中心に─ ◆現代政治をめぐる「雑居的寛容」と「雑種文化」 大藪 敏宏 ─「相互理解としての日本研究」と国際理解教育のために─ ◆日中「松」のイメージの比較および文化学の解読 張 石 ─『万葉集』と『全唐詩』を中心として─ ◆芥川龍之介の『支那遊記』 魏 大海 ─章炳麟とのギャップを中心に─ II 多文化の中における日本文化論 ◆日本文化再訪 加藤 周一 ─多文化主義について─ ◆江戸文化研究は中国を必要としている 田中 優子 ─欧米研究者を事例にして─ ◆「日本を方法とする」日本学の新展開 楊 偉 ◆明治日本の女子教育に対する津田梅子の貢献 陶 徳民(翻訳:王 童童) ─?屋根裏部屋書簡?と関連文書を手がかりに─ ◆日本浄土信仰の流れと法然の思想について 趙 仲明(翻訳:中野 英夫) ◆「天孫降臨」の真義 李 国棟 ─神話の文化学的研究─ ◆詩人黄瀛の光栄 岡村 民夫 ─書簡性と多言語性─ III アジアの現代と日本の相関関係 ◆文明・文化の新しい定義と東アジア 小倉 紀蔵 ◆現代韓国における日本研究の変遷と動向 小針 進 ◆東アジア諸国の同質性と多様性 光田 明正 ◆日本化された台湾? 中国化された台湾? ◆あるいは日本化され中国化された台湾? 王 向華・邱 〓欣(翻訳:鈴村 裕輔) ─文化マッピングと文化政策の弁証法的関係─(上) ◆植民地的「和解」のゆくえ 李 文茹 ─戦後から七〇年代までの日本社会における霧社事件文学をめぐる一考察─
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中国人の日本観
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国際日本学とは何か? 相互理解のための思索と実践 王 敏(著/文) A5判 433頁 上製 定価 3,800円+税 ISBN 978-4-86251-059-4 C3036 『本論文集の基本的コンセプトは二つである。一つは、外国の日本学研究者の視点を取り入れて、「ジャパン・テクノロジー(日本学研究)」をより科学的に深化させたい。内向きの閉鎖的な研究姿勢と希薄な方法論という、人文科学研究の旧弊を打破するには、内外の補完という不可欠の方法論によって、国際的・学際的な共同研究の可能性を提示する必要があると思われる。もう一つは、他者の視点による「異文化」という観点から日本文化を再発見・再発掘し、日本文化研究に新局面を切り拓くことにある。日本文化は、近代までは中国、朝鮮などの東アジア地域文化のなかで、近代以降は欧米を中心にした「異文化」の影響を直接・間接に受けながら形成された混成文化と認識されているが、一方、それを成す普遍性と地域性の有機的構成は地球化(グローバル化)の加速のなかで、周辺諸国にも一定の啓発を与えることができると考える。以上のコンセプトの模索として、中国の研究者による実証的な日本研究成果の一部を編集して本論文集を企画した。日中相互研究の参考資料の一冊となり、読者の参考文献になることを願っている。』本書コンセプトより。 日本図書館協会選定図書 目次 コンセプト 1 中国における日本研究の概観 中国の日本研究 ─回顧と展望─ 李 玉(翻訳:坂部 晶子) 中国の日本史研究 ─日本研究論著の統計的分析を中心に─ 李 玉(翻訳:坂部 晶子) 現代中国における日本文学の紹介 ─日本文化の一環として─ 王 敏 2 時代を追う日本観の変容 唐宋詩人の「日本」の想像 葉 国良(翻訳:林 恵子) 近代における中国人の日本観の変遷 王 暁秋(翻訳:王 雪萍) 近代文化論から見た李春生の日本観 ─『主津新集』と『東遊六十四日随筆』を中心に─ 徐 興慶 二〇世紀一〇─二〇年代中国の教科書に見る日本像 ─民国臨時政府─南京政府成立まで─ 徐 氷 中国映画の中の日本人像 孫 雪梅(翻訳:玉腰 辰己) 日本留学時期の周恩来の日本観 ─『周恩来旅日日記』を手がかりに─ 胡 鳴 3 受容された日本の文学と言語 中国近代文学の発生と発展における中日関係 ─文化交流から生存体験まで(概要)─ 李 怡(翻訳:及川 淳子) 清末民初における日本語文学漢訳題材の特徴を論じる 付 建舟(翻訳:小池 陽) 五四時期の「小詩」による俳句の取り込みについての総論 羅 振亜(翻訳:金澤 妙) 「憂い顔の童子」 ─森の中の孤独な騎士─ 許 金龍(翻訳:石岡 陶子) 「僑詞」の帰順と近代中日文化の相互作用 ─「衛生」、「物理」、「小説」を例に─ 馮 天瑜(翻訳:及川 淳子) 4 日中文化研究 新しい日本と新しい中国とを結ぶべき紐 ─陶晶孫『日本への遺書』を読む─ 楊 剣龍(翻訳:孫 軍悦) 中国人の日本における国際理解に関する研究 楊 暁文 新渡戸稲造と日本の文化外交 劉 岸偉 「変節」に寛容な日本的現象 ─「変節」「転向」考察その1─ 王 敏 転向と向き合う作家・辻井喬論 ─「変節」「転向」考察その2─ 王 敏 編集
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日中文化の交差点
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国際日本学とは何か? 法政大学教授 王 敏 編著 A5判 上製 337頁 3,500円+税 日中の文化的相似や相違を分析・解説し、両国の文化的交流を促進。 目次 ・ 総論 比較を伴った文化交流 王 敏 ─戦前の「日本教習」と日本留学を中心に─ 1 日中比較文化篇 ・ 1960年代の日中文化交流をめぐる一考察 孫 軍悦 ─『天平の甍』の翻訳事情を中心に─ ・ 日中広告文化の違い 福田 敏彦 ─最近の広告摩擦を機に考える─ ・ 日中齟齬の文化学的研究 李 国棟 ─時間と空間の認知傾向を中心にして─ ・ 日中両国近代実業家の儒学観 于 臣 ─渋沢栄一と張謇の例を中心に─ ・ 日本人の伝統倫理観と武士道 谷中 信一 ・ 文化象徴による接近 濱田 陽 ─四君子の蘭と十二支の亥─ ・ 日本文化をどう理解すべきか 楊 暁文 ─異文化の視点によるアプローチ─ 2 日中比較コミュニケーション篇 ・ 戦後60年の日本人の中国観 厳 紹? ・ 日中の異文化コミュニケーションと 相互理解における阻隔 劉 金才・尚 彬(翻訳:坂部 晶子) ・ 日中相互認識とナショナリズム 王 新生 ・ 東アジアにおける対話の土台づくり 羅 紅光 ・ 日中のコミュニケーション方略に関する一考察 高橋 優子 ─謝罪の発話行為における「談話の収束方法」と「話者交替数」に着目して─ ・ 戦前日中政治衝突と文化摩擦の一幕 徐 氷 ─日中戦争開始当夜の日中記者大論戦考察─ ・ グローバル化社会における日本語教育の目標及びそのモデルの立体的構築 王 秀文 ・ おわりに 日中比較文化研究に関する幾つかの視点 王 敏 著者プロフィール 【責任編集者略歴】 王 敏(わん みん) 法政大学国際日本学研究所専任所員・教授、同済大学(上海)客員教授 主要著書『謝々! 宮沢賢治』朝日新書、2006年。『宮沢賢治、中国に翔る想い』岩波書店、2001年。『宮沢賢治と中国』サンマーク出版、2001年。『<意>の文化と<情>の文化』(共著)中央公論新社、2004年。『花が語る中国の心』中公新書、1998年。『中国人の愛国心』PHP新書、2005年ほか ISBN978-4-86251-035-8 C3036
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美しい日本の心
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王 敏 著 四六判 並製 263頁 1,800円+税 ISBN978-4-86251-080-8 C1039 日本の生活文化は美的感性にあふれている。芸術の生活化が見事に行われている。しかし、その美的感性の裏側には、日本を国際的に孤立させ軋轢を生む契機が潜んでいるのである。本書は、日本人を日本人たらしめている原風景を明確に規定し、世界における日本文化の地域性を浮き彫りにしつつ、わが国の愛国心がいかに独自の背景を持っているかなどを鋭く分析してみせる。まさに、新しい時代の日本人論である。 目次 はじめに 「キツネ」への問いかけが日本を知る道案内 第1章 美の感性優先の思考 1 「感じたまま」 2 エモーショナル 3 愛に理屈がなく、原理原則のない世界 4 記憶が薄れる感性系 5 大義・正義にかなう生き方 6 憎まれ続ける曹操像およびその変化 7 歴史上の人物評価の基準 8 朱舜水の「亡命」 9 「衣装としての思想」(「異端」のない日本) 10 無思想の国 11 豹変を繰り返す日本 12 美的生活 13 生活に美的感性があふれる 14 美的感覚が原理原則を追いやる 15 先入観なく文化をみる 16 理解に心構えが要る日本文化 17 小泉八雲の心象風景 18 初日の出を迎える心情 19 体感する「自然融合感」 20 自然への憧憬、威圧的造作への反発 21 自然を詠む詩歌 22 「日本人」への回帰 23 豊かな自然風土が生んだ感性系の体得システム 第2章 真似る日本の成功 1 中国文化の亜流 2 中華文化に組み込むか、独特の事例か 3 日本における中国文化の変容 4 日中に割り込んだ西洋 5 伝統どっしり「鉄面皮」 6 文化倒流・文化逆流 7 日中「異文化」の刺激 8 中国における日本研究 9 文化の境界 第3章 「鉄面皮」の中国と「変節」する日本 1 個人・国家を統合する思想 2 儒教は中国人のDNA 3 儒教排斥から儒教活用に転じた中国 4 ”鉄面皮”の気質を評価した天心 5 「野蛮人でいよう」 6 儒教の優等生(朝鮮半島) 7 日本人にとっての儒教は「書籍学問」 8 明治とともに儒家が消えた 9 支配層のための統治思想 10 儒教を理解できなくなった日本人 第4章 急激な西洋化と日中交流の先駆者 1 西洋化を競う知識層 2 思想抜きの西洋化雪崩現象 3 儒教には「進歩」という概念がない 4 「遅れた国」としての日本 5 日本に大挙する中国人留学生 6 囚人に西洋を学んだ新井白石 7 洋書解禁の影響 8 羅森―日中の市民交流の先駆者(1) 9 羅森―日中の市民交流の先駆者(2) 10 羅森―日中の市民交流の先駆者(3) 11 羅森―日中の市民交流の先駆者(4) 12 羅森―日中の市民交流の先駆者(5) 13 羅森―日中の市民交流の先駆者(6) 14 西洋化への準備期間 15 アジア初の百科事典 16 西洋を学習する意欲の差 第5章 日中の愛国心の違い 1 阿倍仲麻呂(日本人特有の望郷心) 2 郷愁を捨てる精神 3 科挙 4 望郷の阿倍仲麻呂 5 ラフカディオ・ハーン(望郷を意識させない西洋人) 6 言葉にならない「ふるさと」 7 「ふるさと」に執着しない中国人 8 列島全土が神域の雰囲気 9 郷愁歌 10 「ふるさと志向」の強い猫 11 故郷を離れては生きにくい体質 12 亡命しない日本人 13 天下のために望郷を耐える 14 国土から吸い取って本性化した「ふるさと」 15 愛国心は理屈ではなく自然体 16 他動詞の愛国と自動詞の愛国 17 魯迅の「幻灯事件」 18 文化に愛着、能動的な愛国心 19 国際主義との調和 20 愛国歌 第6章 地域性を認識するために 1 中国で進む日本学研究 2 相違を意識しない中国と日本 3 比較文化という手法 4 時間的縦軸と空間的横軸を組み合わす視点 5 鑑真ブーム(時代精神に翻弄される危険) 6 二分法が作りあげる「後進国」 7 文化の地域性への気付き 8 「知っているつもり」という先入観 9 文化の違いを認識する「常識」 10 世界各国での「日本ブーム」 11 他国の「日本の評価」を研究する 12 二〇〇〇年を超える交流 13 地域性を認め、共同知を醸成する 14 経済成長を「武士道文化」から読み解く 15 文化交流の結晶 16 読まれ続ける『菊と刀』 17 自然に学び自然に対し謙虚だった宮沢賢治 18 共生モデルとしての賢治の作品 19 賢治の孤独と普遍性 20 『烏の北斗七星』が示す日本固有の死生観 21 賢治研究の意義 22 日本の若者文化に陶酔する「新新人類」 23 政冷経熱・研究熱 24 『参考消息』小考 25 自国文化を知る 感謝!! ─終わりに代えて
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転換期日中関係論の最前線
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日中新時代をひらく中国トップリーダーの視点 王 敏 編 A5判 上製 390頁 3,800円+税 ISBN978-4-86251-097-6 C3036 日中関係は世界における重要な二国間関係といわれる。中国経済が急速な成長を遂げ、GDPにおいて世界2位の日本を追い越した2010年。順位の変動があっても2位、3位の経済大国は東アジアの隣国であると改めて思う。しかし、現代史において不幸な戦争を体験した日中には未解決の懸案が多い。2010年9月には尖閣諸島(中国では「釣魚島」)の領有権問題が顕現化したように、一気に不安が拡大増幅した。とはいえ、どんな問題が起ころうと、日中は離れられない隣国同士である。……(略)……否応なく向き合っていかなければならないのが日中である。懸案に向かう勇気と才気が今こそ必要なときかもしれない。日中関係の変化を再認識し、課題を整理・検証・研究することが緊急を要している。とりわけ日中交流における共通の体験知を抱き、非西洋的価値基準による互恵関係の可能性及びその問題点を掘り下げ、利益共有への通路を開拓すべきだろう。変化しつつある日中新時代へのアプローチが本論文集の目的である。(巻頭言より) 目次 巻頭言 相互発展のための日本研究、相互学習としての日中(中日)研究 はじめに ◆GDPの変化に伴う日中相互認識の調整へのアプローチ 序 論 ◆中国の発展モデルをいかに評価するか 趙 啓正 I 転換期を迎えた日中関係の展望──政治・経済・民間交流 ◆日本の政権交代と中日関係 馮 昭奎 ◆中日戦略的互恵と民間友好 劉 江永 ─理想と現実─ ◆「平成維新」と日本政治、外交傾向の評価分析 高 海寛 ◆二〇〇九年度中日経済貿易関係の回顧と展望 呂 克倹 ◆中日関係の安定発展に向けた「大いなる思考」と「小さな処方箋」 黄 星原 ◆民間交流 蔡 建国 ─日中関係の基軸─ ◆日本新政府の東アジア共同体構想およびその実現の可能性について 張 建立 ─心理文化学の視点から─ II 日中・東アジア文化の考察─歴史、社会的背景から現況まで ◆中日文化交流史に見られる「自我」と「他者」 黄 俊傑(翻訳:水口 幹記) ─相互作用の四種の類型とその含意─ ◆日本人の自己認知と知的文化特徴論 尚 会鵬 ◆中日間の心理メカニズム比較 霍 建崗 ◆二〇〇八年中国における日本社会と文化研究状況について 林 昶(翻訳:千葉 明) ◆新時代における中国の日本文学研究と教育について 譚 晶華 ◆端午節の文化境界 劉 暁峰 ─東アジア文化の枠組みと無形文化遺産の間─ ◆アジアの声 羅 紅光 おわりに ◆日中愛国心の違い 王 敏 付録資料 ◆『中日友好交流三十年』に見る中国人研究者の日本観 玉腰 辰己 ◆中国における日本研究 及川 淳子 ─CNKIを活用した文献検索の現状と課題─
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中国の公共外交
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「総・外交官」時代 趙啓正 著 王 敏 編・監訳 A5判 並製 270頁 3,000円+税 ISBN978-4-86251-122-5 C3031 グローバル化の時代、「公共外交」と「政府外交」は国家の総体的な外交を構成する。公共外交の参与者は、それぞれの視点で自国の国情を外国の大衆に伝え、自国の政策を説明し、外国の不理解を解明する役割を果たすのである。 目次 日本語版序文 「兼業」をこなす人たちの真髄──王 敏 中国語版序文 ──趙 啓正 第I部 視点、論点編 第一章 公共外交の時代に入った中国 一、民間外交から公共外交へ (1)公共外交とは何か (2)公共外交でよく見られるスタイル (3)中国はなぜ公共外交を展開する必要があるのか (4)いかに効果的に公共外交を展開するか 二、新しい公共外交はグローバルな調和のための対話のネットワークである 三、公共外交での民間の力 (1)政協は公共外交を展開するのにふさわしい機構の一つである (2)企業も公共外交の重要な力となる 四、「公共関係」と「公共外交」の関わりと区別 五、国際フォーラム─公共外交の重要なプラットフォーム (1)「二十一世紀フォーラム」 (2)「北京─東京フォーラム」 六、上海万博─公共外交の大舞台 第二章 国際世論─国家が発展するための重要条件 一、世論で「国の人気」を勝ち取る (1)現在の中国の世論環境を直視すること (2)中国の発展過程で生じる問題について自発的に説明するということ 二、世論環境が国家の安全に及ぼす影響を強く重視するということ 第三章 行政機関のスポークスマン制度 一、国内外の世論を牽引する効果的方法としての記者会見 二、わが国のスポークスマン制度の発展と現状 三、記者会見の形式と特徴 四、優秀なメディアと記者は記者会見の支え (1)メディアが世論を引率する力とは、誠実と信用である (2)効率の良いメディアは対外発信の基礎 五、スポークスマンの基本的素養 第四章 国の建設とイメージに関する発信 一、国家イメージの基礎は国家の実情にある 二、世界に中国の真実を伝える (1)対外発信の原則 (2)対外発信の態度─「理直気和」(理にかなう、気が穏やか) 第五章 国家イメージに対する地域の貢献 一、地域は国家の公共外交の責任を背負っている (1)地域の公共外交のルート (2)地域の突発事件の対応─イメージアップか、それともイメージダウンか 二、地域の情報発信は地元の特色を鮮明に 三、地域経済発展の成果を海外へ伝える 第六章 文化を基礎とする対外発信 一、文化は人類のあらゆる分野のDNA 二、文化の相違性は普遍的に存在している 三、文化の違いによるコミュニケーションの障壁 四、対話を介し「有限のコンセンサス」を求める 五、文化の中の共通点で違いを補う 六、中国の立場、国際的表現 第七章 異文化コミュニケーションから見た発言力の問題 一、国の総合力は発言力の基礎である 二、西側メディアのゲームルールを熟知しなければならない 三、対外交流では事実に基づいた発言こそ説得力がある 四、国家レトリックと国家キーワードの役割 五、国際政治におけるコミュニケーションおよび発信力について (1)「人権白書」で「人権」を主流言説に取り入れる (2)中国の政治体制を紹介する発言力の向上 第八章 翻訳─文化の架け橋 一、改革開放の翻訳事業への呼びかけ 二、今日における翻訳業務への要求 三、翻訳を通した正確な「国のキーワード」の伝達 四、強大な翻訳チームの創設 第九章 インターネットが持つ外交のチャンスと挑戦 一、ネット外交の興隆 (1)政府のネット外交 (2)公衆のネット外交 二、ネット時代の公共外交が直面した新しい挑戦 (1)ネットグループ(群体性)事件 (2)ネット外交名義で他国の内政に干渉する (3)ネット秘密の漏れ 三、インターネット文明建設の一大課題─有利な事業を興し弊害を除く 第十章 発信の中で強まりつつある中国文化の生命力 一、民族の振興は文化の振興を必要とする 二、中国文化は発信の中で生命力を強めていく 三、対外発信における中国文化の「赤字」 四、中国のインターカルチャー「製品」を開発しよう (1)対外出版物 (2)さまざまな文化交流イベント 五、中国図書が世界に出て行く機会と方略 第十一章 中国イメージと「中国モデル」 第II部 対談、講演編 第一章 公共外交と各個人の責任 ─呉建民大使と公共外交を語る 第二章 「中国列車」は平和的発展の軌道を進む ─未来学者ジョン・ネイスビッツ、およびその夫人ドリスとの対話 第三章 信仰を超えて、調和対話を ─アメリカの宗教指導者、ルイス・パラオ博士との対話 第四章 危機の時に現れる新しい知恵 ─二〇〇九年夏季ダボスフォーラムでの対話 第五章 責任を負う利害関係者 ─B・ ロバート・ゼーリック氏講演への評論 第六章 歴史を重んじ、現実と直面する ─フォックス銅像の除幕式と「中米非公式高層対話」での講演 第七章 公共外交が中日関係を押し進める ─「北京?東京フォーラム」でのスピーチ 第八章 歴史の時針を逆戻りさせてはならない ─若宮啓文氏の『和解とナショナリズム』を読んで 第九章 振り向く馬は賢い馬 ─全国政治協商会議の記者会見で中国と外国人記者の質疑応答 第十章 「国際に通じる対話者」の育成 ─大学でのメディア学関係者向け講演 第十一章 感知と人文精神 ─「都市で感知、都市を読み解く」万博フォーラムでの講演 後記 「総外交」の時代 王 敏 著者、責任編集・監訳者、訳者略歴
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創意は中国を変える
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日中新時代をひらく中国トップリーダーの視点 厲 無畏 著 A5判 上製 378頁 3,800円+税 ISBN978-4-86251-151-5 C3030 需要の変化・技術の進歩に伴い、創造的産業の勃興は世界経済発展の必然的趨勢であり、中国経済の発展もこれを避けて通ることはできない。著者は、香港・台湾・上海・深セン・杭州・広州・成都・重慶・武漢・西安・南京など主要区域の創造的産業発展の戦略・特色・競争などを総括して、創造的産業が中国において未来を広げていくことを示している。 本書は、創意は富の創造・雇用機会・世界の都市の持続的な発展・技術変革・産業革新および都市と国家を増強させるためのエンジンであることを述べている。世界の都市の経済発展は、普通のサービス業から、より創造的能力と知的財産を重視した創造的経済形態に転換している。創造的産業の発展は、国際都市の現代化にとって重要な措置である。 目次 日本語版 序文と解説(法政大学教授 王 敏) 第一部 中国における創造的産業およびその創造の実態 ─厲無畏氏の視点紹介を中心に─ 第二部 生活の進化と中国人の文化創業 序論 創意が中国を変える 第一章 創造的産業による発展観念の変革 第一節 創造的産業の二つの創造の発展観 第二節 創造的産業の融合の発展観 第三節 創造的産業の価値の革新観 第四節 創造的産業の人本主義的な発展観 第二章 創造的産業による経済発展の変化 第一節 創造的産業が経済成長の新しい源 第二節 資源転化を以て発展を推し進める 第三節 付加価値の上昇による発展推進 第四節 構造最適化にて推し進めていく発展 第五節 市場拡大による発展の進化 第三章 創造的産業における価値創造方式の変化 第一節 創造的産業の総合的バリューチェーンシステム 第二節 創造的産業価値システムの合理化 第三節 創造的観光による価値体系の構築 第四節 創造的農業の価値体系の建設 第四章 創造的産業が変える都市発展の形式 第一節 創造的産業が変える都市発展のあり方 第二節 創造的産業による都市ブランドのデザイン 第三節 創造的産業は都市空間構造を変える 第四節 創造的産業が都市の競争力を高める要因に 第五章 創造的産業による社会生活方式の変化 第一節 創造的産業による創意・才能の発揮 第二節 創造的産業による生活方式の変化 第三節 創造的産業による就職方式の変化 第四節 創造的共同体は創造的社会の発展を促進する あとがき 参考文献(中文) 関連サイト 翻訳協力者 『創意は中国を変える』(2013年4月25日第1版第1刷発行)正誤表 執筆者プロフィール 【著者】 厲 無畏(れき・むい) 1942年、浙江省東陽市生まれ。 中国人民政治協商会議第十一回全国委員会副主席、上海社会科学院部門経済研究所所長。2013年1月、中国における経済分野の重要人物として党より表彰を受ける。 主要著書『創造的産業導論』、『創造的産業新論』、『創造的産業:経済発展方式を変える策動力』など多数。 【編・監修】 王 敏(わん・みん) 中国・河北省生まれ。法政大学教授。比較研究(社会と文化)と日本研究、宮沢賢治研究が専門。2009年、文化庁長官表彰を受ける。 主要著書『日本と中国─相互誤解の構造』、『宮沢賢治、中国に翔ける想い』、『宮沢賢治と中国』、『要訳 紅楼夢』、『東アジアの日本観』など多数。
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日中関係の管見と見証
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国交正常化30年の歩み 張 香山【著】 鈴木 英司【訳・構成】 A5判 275ページ 3,200円+税 ISBN 978-4916037473 日中国交正常化交渉の生き証人、張香山氏による対日政策理論のすべてをここに凝縮!日中関係の超一級資料を初公開。 目次 序章 中日国交正常化への道 第1章 中日国交正常化 第2章 中日平和友好条約 第3章 戦後の中日関係と対日政策 第4章 両国指導者と中日関係 第5章 中日友好二一世紀委員会における基調報告 第6章 集会における講話 結章 中日国交正常化三〇周年を記念して―友好と協力関係のさらなる発展を希求する
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中国共産党のサバイバル戦略
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菱田 雅晴(著/文) A5判 520頁 上製 定価 6,000円+税 ISBN 978-4-86251-125-6 C3031 中国共産党は1970年代の改革開放政策着手によってもたらされた内外環境の激変から危機的様相を強めたが、存続自体が危殆に瀕しているのだろうか。それとも変化を好機として存在基盤をより強固なものにしているのか。 目次 序章 中国共産党のサバイバル戦略─序に代えて─ /菱田 雅晴 一、今なぜ党なのか 二、党を俎上に載せる 三、中南海研究 四、黄昏(=ダスク)か、黎明(=ドーン)か 五、“サバイバル戦略”とは? 六、本書の構成 七、サバイバル戦略のゆくえ 第一部 中国政治の中の党 第一章 データから解析する中国共産党の変身/毛里 和子 一、はじめに 二、二〇一〇年末の中国共産党 (1)高学歴化とエリート化 (2)党の予備軍─共産主義青年団 (3)中国社会の階層化状況 三、新しいアクターの登場─私営企業家と党 (1)新階層─私営企業家 (2)私営企業家の政治指向 (3)ディクソンが描く私営企業家像 (4)補足的データ─全国人民代表大会と党 四、データ解析による初歩的な観察 五、補足─政治的データにかかわる問題 (1)中国の公式データの問題性 (2)中国における党のデータ批判 第二章 党中央の研究機関─「学習型政党」建設と“調研”活動─/朱 建榮 一、はじめに─問題意識 二、「学習型政党」コンセプトの提起とそれをめぐる新しい動向 (1)「学習」を重視する伝統と「学習型政党」建設の目標提出 (2)学習型政党」建設を提起した背景と中身 三、党中央の研究調査の新しい動向(1)─直属の研究機関 (1)党中央に直属する機構の分類 73/?各研究機関の機構調整と研究動向 四、党中央の研究調査の新しい動向(2)─直属の業務機関 五、まとめ 第三章 中国におけるガバナンス─中国共産党の位置と能力─/高原 明生 一、はじめに─中国におけるガバナンス 二、高層のガバナンス─中央の意思決定過程と党・国家関係 三、中層のガバナンス─地方党委員会の執政能力 (1)主要問題 (2)原因 (3)対策 四、基層のガバナンス─都市における社区の自治と党の領導 五、おわりに 第四章 転型・吸収・浸透─党の組織技術の変遷と課題─/景 躍進 一、はじめに 二、“民主政治の論理”の挑戦に如何に対応するか 三、“市場経済論理”の挑戦に如何に対応するか 四、“複雑化した社会の論理”の挑戦に如何に対応するか 五、若干の結論 (1)党の自己調節 (2)汎用モデルの不在 (3)同趣の思考、原則 (4)資源統御能力と対応効果の連繋 (5)対応戦略と“共謀”関係 (6)対応戦略の双方向の影響 六、展望 第二部 制度の中の党─制度分析 第五章 経済発展、地方政府のガバナンスと中国共産党/加藤 弘之 一、はじめに 二、経済システムの三つの特徴 三、地方政府のガバナンスに現れた中国的特徴 (1)中央政府と地方政府の関係 (2)「縦向きの請負」と「横向きの競争」の高度な統一 (3)「包」の倫理規律 (4)地方政府のガバナンスの優位点と問題点 四、共産党組織のガバナンス (1)「一把手」体制の確立と問題点 (2)経済至上主義の出現と幹部の評価・選抜システム (3)新しい評価システムの模索 五、移行期の地方政府・党のガバナンス (1)必要とされる移行期のガバナンス (2)「河長制」の試行をめぐって 第六章 農村基層組織改革の進展と党支部 大島─経済発展と組織の多様化の中で─ /大島 一二 一、はじめに 二、農村基層組織の改革の進展 (1)中国農村における郷鎮政府の機構改革 (2)郷鎮政府機構改革の実態 (3)村民委員会改革の進展 (4)村民委員会と農民の農地請負権 三、農村の新経済組織と党支部 (1)農民専業合作社の展開 (2)山東省莱州市の事例 (3)海南省澄邁県の事例 (4)山東省乳山市の事例 四、まとめにかえて 第七章 中国共産党権力の根源─「人材的保障措置」の視点から─ /諏訪 一幸 一、問題の所在 二、新党員の確保 (1)七大期(一九四五年四月?一九五六年九月) (2)八大期(一九五六年九月?一九六九年四月) (3)文革期(一九六九年四月?一九八二年九月) (4)改革開放期(一九八二年九月?現在) 三、党機関専従党員職員の採用と昇進 (1)採用の制度化プロセスと党政合一体制の確立 (2)採用 (3)昇進 四、おわりに 第八章 党政分離の政治過程─中ソ比較の試み─/中居 良文 一、はじめに 二、中ソ比較の利点 (1)唯我独尊的議論の回避 (2)比較の有用性 (3)政治過程比較の可能性 三、ソ連における党政分離の展開 (1)党政分離の開始 (2)党政分離の進展 (3)党政分離の結果 四、中国における党政分離の展開 (1)党政分離の開始 (2)党政分離の進展 (3)党政分離の挫折 五、ポスト天安門時代の党政分離 (1)ポスト天安門時代の党 (2)ポスト天安門時代の経済 (3)ポスト天安門時代の党政分離 六、おわりに 第九章 現代中国における維権運動と国家/呉 茂松 一、はじめに 二、「維権」の提起から定着 (1)用語の説明(語義、品詞、関連用語) (2)「維権」用語の出現、適用範囲の拡大、「維権元年説」 (3)維権が提起された時代背景と必要条件 (4)維権行為の内容とその変化 (5)維権運動の定義、性質 三、維権観をめぐる諸議論 (1)社会側の維権観 (2)体制側の維権モデルと維権観 (3)維権観に見る国家と社会の隔たり 四、結びに代えて 第三部 社会の中の党─ミクロ調査の分析結果 第十章 エリート層における党の存在─中国エリート層意識調査(二〇〇八?九)に基づいて─/小嶋 華津子 一、はじめに 二、先行研究と本調査の意義 三、調査の概要 四、調査結果 (1)知識エリート集団における「社会主義」認識の揺らぎ (2)共産党の領導に対する党員─非党員間の認識の相違 (3)党員世代間の認識の隔たり 五、おわりに 第十一章 一般党員の意識・行動から見る中国共産党の執政能力─上海市民調査から─/南 裕子 一、はじめに 二、共産党員をめぐる先行研究と本稿の課題 (1)党員の社会的経済的特徴について (2)党員の政治意識、社会意識について (3)本稿の位置づけと課題 三、共産党の求心力 (1)入党理由─何が人々を引き付けるのか? (2)党員としての固有性 四、党員と非党員との境界の曖昧さ─党員の多様性 (1)生活にかかわる諸問題解決のための政策の成果についての評価 (2)社会の不公平への問題意識─司法の不公平に関する設問 (3)居民委員会、社区自治の現実への評価 (4)党員の多様性 五、非党員からのまなざし─社会の中の党員、党組織 六、おわりに 第十二章 基層社会と党─上海市民意識調査から─/中岡 まり 一、はじめに 二、単位党員と社区党員 (1)上海市党委の課題─単位党員の「社区党員化」 (2)属性 (3)社会認識と共産党員であることの意義 (4)居民委員会に対する認識と行動 三、住民構成の異なる社区における党建工作 (1)住民構成と政策実行の困難さ (2)社区の性質と党の浸透 四、おわりに 第十三章 中国のNGO職員の政治意識は革新的か─二〇〇九年アンケート調査から─/阿古 智子 一、はじめに 二、中国のNGO 三、調査の実施方法 四、アンケート調査の結果 (1)政治への関わり方・関心を置く政策課題 (2)社会主義・共産党に対する見方 (3)回答者の所得、政治身分、NGOの規模、登録形態別の分析 五、おわりに あとがき/菱田 雅晴 執筆者略歴 図表一覧 索引